就職氷河期世代の使命
製造メーカーの経営陣はヤバい・・・っていうかアウト?
シャープに続き、東芝も、風前の灯火のような感じになっていますね。
現在、経営のすぐそばで仕事をしていて感じるのは、50代、60代の取締役および執行役員には、いわゆる「ヤバい人」が多いなーということです。
今の50代、60代の方々は、就職活動の時期が「バブル時代」だった方だと思います。ですので、これは仕方がないことだとは思いますが、景気が良いので、「自分の頭で考えなくとも、長時間働いて、ゴルフやキャバクラでの接待を頑張れば成果がでる。」という環境で生きて来られたのだと思います。
その結果、どんな人物が出来上がったかというと、
① ゴルフ=仕事
② キャバクラ接待=仕事
③ 海外出張=お客さんと✕✕なお店に行く=仕事
④ 今季着地見込み×1.2=来期予算
⑤ 稟議書にはんこを押す(ただし、添付資料はみない)=仕事
みたいなビジネスマン(笑)です。
これって、今の会社だけの特殊事情なのかなーと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。
悪口を書きたいのではありません。実態を書きたいのです。
例えば、某自動車メーカーの元上級経営者であられたの社外取締役の方。
この方のお仕事は、気付き事項を「メモ」と称して、どっかの本に乗ってるような講釈と過去○○○では、こうしましたよ。みたいなことをワードに書いて、管理本部長にメール送信することです。
取締役会ではほぼダンマリです。まあ、月5回きて50万もらえる仕事は手放したくないですもんね。
ちなみに、管理本部長さんは某銀行からの転籍組の方なのですが、この方のお仕事はもっとすごいです。この受け取ったメールを、ほか経営陣に転送する。以上。
両名とも60代であられます。
たぶん、時代が許してきたんですよね。でも、流石にこんなのじゃ勝てない。
だから、有名メーカーでも危うくなる世の中になってきているのだと思います。
では、お先真っ暗なのかというと・・・なんとかなるとは思う
これまでの話だけだと、完全にお先真っ暗状態なのですが、そうでもないんですね。
役職で言うと、主任クラスのいわゆる氷河期世代以下の年代は、頑張ってくれています。
特許出願件数も、新しいマーケティング施策の企画も、40代前半~30代後半のメンバーが主となって、動いております。
おそらくですが、この世代が上級経営層になる頃には、すこしまともになり始めているのではないかと思います。
いわゆるIT系のベンチャー企業出身の会社とか、経営陣が若いですもんね。
でも、本当に氷河期世代がつらいのは、これから
これまで、さんざん「ぬるま湯で無能にされてしまった2世代」による、無策経営が破綻しないように、縁の下で支え続け、自分たちが経営層になる頃には、有能な若手を登用しなければ勝てない世界になっており、もらったバトンをすぐに下の世代に渡さないといけない。
でも、この有能な人間に活躍の場とそれに見合った報酬を渡せる社会を作ることが、氷河期世代の使命だと思います。
我々の世代は、さっさと次の世代にバトンをわたしつつ、ソーシャルワークに取り組んで行くほうが良いのだと思います。