Focus notes

幸せに生きるためには、戦略的コミュニケーション技術が必要なのです。

信じて待つ。人も、自分も。

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今回、出張に同行してくれている後輩(S君、T君)とは、会社にいるときよりも、多くの話す機会があり、彼らの話を聞くたびに、3年前と比べて、知識も考え方も、実務対応も別人のように育っていて、すごく頼もしく感じています。

 

彼らの成長の要因は何だったんだろうと振り返って考えてみると、いつかは独り立ちしてくれると、信じて待ったことにあると思います。

 

当然、本人たちにやる気があったことが最大の要因かもしれませんが、海外子会社でのプレゼンや、現地ベンダーとの会議等においても、作業を早く進めるために直接手を下したのは、完全に間に合わないタイミングで2回くらいです。

 

また、J-SOXや内部統制に関する事項だったこともあり、経営側も中身がよくわからなかったおかげで、「早く成果を出す」というのが、求められなかったおかげでもあります。

 

これって何かに似てるなーと思ったのですが、子育てとすごく似ていますね。自分でようやく食事がとれるようになった頃、「はやく、はやく」と親の基準で遅いと決めつけ、急かすのではなく、少しづつの成長に喜びを感じながら、ひとつひとつできることを待ち、ひとつひとつの成長が楽しみで仕方がありませんでした。

 

部下(他人)もそう。子供もそう。ならば、同じ人間ですもの、自分自身の成長についても、「信じて待つ。」のが、正解なのではないでしょうか?

 

現在、私は40代のおっさんなのですが、やはり、残りの会社員人生とか、アクティブに動き回れる年齢とかを考えると、焦りからくる苛立ちを感じてしまうことが多々あります。

自分に焦る → 短期成果が出ない → 他のことに手を出す or おっくうになってやめる  → 自己嫌悪 ・・・以下ループ

 

今回の出張を通じて、自分を成長させるために必要な行動(特に何かをはじめるとき)のポイントを気づきましたので、書かせていただきます。

 

1)スタート段階でOutcome based thinkingでは考えない

 Outcome based thinkingとは、ざくっと言うと、結果をできるだけ具体的に想像して、逆算思考でMilestoneを設定することです。この年になってようやく気が付いたのですが、やったことがあることであれば、このやり方は可能ですが、経験がなければ工数は見積れませんので、初めての分野で正確に計画を立てることはできません。

 ですので、計画を立てるまでの助走期間が必要で、そこでようやく準備開始できるのではないでしょうか?

 

2)助走期間(約3か月)は「続ける」こと”だけ”にFocusする

 まず、「何か」をはじめる3か月は、成果を定義するのではなく、〇〇な人間になるには、どんな習慣を身につけたらいいだろう?と考え、毎日の生活に、その「習慣化したいこと」をスムーズに取り入れることに取り組みましょう。

 そして、その「新たな習慣」をどうやったら楽しくやれるか?を考え、いろいろと試してみましょう。

 人間は、そもそも変化が嫌な生き物です。楽しいこととして脳をだましてあげる必要があります。

 例えば、語学学習だったら、アプリが楽しいひともいれば、映画を見るのが好きな人もいます。まずは、毎日できるサイズ(5分でも10分でも)に取り組みましょう。

 2~3日すると、何もしなくなる人がいますが、だらしないのではなく、工夫が足りなかっただけです。一つの失敗に気づいたら、次の案トライしましょう。

 

3)3か月続いたことは、6か月後の成果を定義する

 おめでとうございます。3か月続くということは、欲しかった習慣をGETしたことになりますし、必要な準備は、整ったことになります。

 おそらく、3か月の間には、自分が”ノらない日”や”時間帯”など、ノリ具合がわかると思います。

 万が一、「3か月ただただ苦しかったが、何とか続けることができた。」ということでしら、それは向いてないのでやめましょう。サンクコストを考えてしまうと、時間がもったいないです。

 そして、それなりにノれたことをPickupして、半年後の計画を描きましょう。

 

 

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いまの自分が積み木のお城をスムーズに作れなくても。

間に合わないと焦っているのは、存在しない未来の自分だけです。

信じて待つ。人も、自分も。

すごく大切なことだと思いました。