Focus notes

幸せに生きるためには、戦略的コミュニケーション技術が必要なのです。

人生のデザイン

僕の人生のデザインをする上で、これまでの人生を振り返ってみたい。

 

大学を卒業し、就職した会社は、当時流行りのリストラ用の法人で、元銀行支店長が社長で資金供給を止められあえなく倒産。すぐに露頭に迷うこととなる。

当時僕は、バンド活動をしながら、社会人をと考えていたので、完全にあてがあずれた形になった。

 

そんな僕にアルバイトから準社員にならないか?と声をかけてくれたのは、とある人材派遣会社の新宿支店長だった。その支店長は、僕が準社員になって数カ月後に、倒れて実家に帰ってしまい。後任で来たのは、その会社では古株の渋谷支店長M氏だった。

 

最悪な上司 

彼は同じ年だったが、その会社では学生の頃から働いており、ベンチャー企業の古株で、かつてのヒーローであり、重用されている人だったが、全く働かない人だった。

 

働かない支店長と僕、そしてアルバイト2名で新宿支店を切り盛りしていたものの、働かない支店長が切り盛りしようとするので、成績は上がらず、その支店長も、突然退職してしまう。

 

支店長がこなくなったあと、今度は大宮支店長が赴任して来ることになっていたが、僕とアルバイト2名は、支店長がいなくなった今こそ、僕らで上手いことやる番だと、奮起し、新宿支店開設以来はじめての、単月目標を達成させた。

 

「そのままでやってみるか?」社長の一言で、僕は、準社員のまま、支店長をやることになった。

 

当時の月給は、額面12万円

 当時の僕らの思いは、「新宿支店のメンバー腐ってたわけじゃない。管理職が腐ってただけだ。それを絶対に証明してみせる。」ただ、この一心で仕事に取り組み、1年後には、関東10拠点のTOPの支店にした。

 

その会社では、その後も、高名なコンサルタントが入ってきて支店をシッチャカメッチャカにしたり、鳴り物入りで入ってきた部長さんが、成果が出せないまま退職したりを繰り返し、僕は、いわゆる「エリート」「管理職」に対する不信感は、日増しに高まって行くばっかりだった。

 

不信から確信へ

この思いを確信に変えたのは、とある人材大企業出身の副社長を迎えたときだった。その副社長の話は、とても心躍らされるものだった。当時、僕が担当していた支店は、開設以来一度も黒字になったことがなく、再生のために送り込まれた支店だった。

僕は、最初の1ヶ月で単月黒字を達成し、3ヶ月で累積黒字を解消し、部長職の立場で仕事に取り組む予定だった。

しかしながら、突然の副社長の登場。本来ならば、反発するような状況だが、彼は、僕らに「世間一般の企業並みの待遇を実現する」と言い、まずは新卒および準社員の給与を額面22万円程度まで引き上げた。

「やっとまともな人が現れたか。」

 しかし、最初の3ヶ月でボロがでた。その人は、プレゼンは上手いが仕事が取れない人で、業績は右肩下がり、しかし、プライドが邪魔して真摯に取り組むことができず、17時になると退勤と思いきやスポーツジムに通い、帰りがけにナンパした女性を接待するように部下を呼び出し、終電までつきあわす(しかも割り勘で)という人だった。

 

僕は我慢の限界でその会社を退職して、大手人材会社へ転職した。

 

一筋の光明だったが

この会社は、とてもまともで、給料はさほど高くはないものの、優秀な若手も多く、とてもやりがいのある職場だった。

 

僕の職種は、製造メーカーの工場でのラインスタッフの派遣および請負の管理だった。

どうしても成績を残したいがために、日勤の現場と夜勤の現場を一人で担当し、1日45分×2回の睡眠を営業者の中でとり、あとはずっと仕事をしているという生活で、なんとか、支店TOPの成長率を確保することができた。

 

しかしながら、ここでも、「エリート」「管理職」たちとぶつかることになる。

本社の事業企画部課長、法務部課長と、僕はしょっちゅう喧嘩をしていた。

彼らは「ライン」で働く「派遣社員」たちを、「材料」のように扱った。

よく「とりかえろ」「ほかの現場に回せ」と指示を受けていたが、僕は一度もそんな指示には応じなかった。

「生産性が低い」「人物的に問題がある」そうではない人もたくさんいる。

現場で働く社員はものじゃない。

僕は彼らとしょっちゅう話もしていたし、彼ら以上に早くネジ締めもできなかった。

 

今、僕は本社経営企画部で働いている。当時、僕が嫌っていた側の人間として。

しかしながら、僕は、当時の精神を忘れてはいない。

現場で働いている人間はものじゃない。すごい技を持っている人もいる。むちゃくちゃ賢い人もいる。ただ、ちょっとしたボタンの掛け違いで、「管理職」「エリート」のコースから外れた人たちだったりする。

 

また、台湾の支店のスタッフというだけで、下にみる本社の役員もいたりする。

 

ふざけるな。こんなのはおかしい。

 

会社のためにお客様と向き合い、数字を上げている社員より、日中眠たくなったらお散歩にでかけ、Yahooニュースを見て1日を過ごす役員の給料が8倍ほど高いのは異常だと思う。

 

僕は、こんなイカレタ世の中を変えたい。

真摯に取り組めば、病気・貧困・争いから抜け出せる社会を作りたい。

 

僕の人生のデザインはこれだ。

真摯な人を、勝ちに導く。それができる人間になる。

 

 

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則

マネジメント[エッセンシャル版] - 基本と原則