Focus notes

幸せに生きるためには、戦略的コミュニケーション技術が必要なのです。

価値観と行動のズレ

誰しも明確ではないものの、何かしらの価値観を持っている。この価値観は、長年の人生の中で頭脳に染み込んでいるものだから、なかなか変える事は出来ない。

そして、言葉で定義したものでもないから、多くの人は自分がどんな価値観を持っているのか、自覚してはいない。

 

しかしながら、この価値観という奴と、上手く付き合えなければ、何もかもが上手く行かなくなる。

 

例えば、弱者の力になる事こそが、人生の価値だ!と考えている人がいるとする。

彼はNPOを立ち上げ、懸命に努力するが、収入は補助金と寄付だけで、運営すらままならない。あるコンサルタントに相談すると、生活保護申請を代行して、手数料をせしめるビジネスを進められた。

手を染めれば詐欺師。やらなければ、破綻。

彼は泣く泣く、「これは本当の俺じゃないんだ!」と自分に言い聞かせながら、詐欺師になってしまった。

 

理念を取れば経済的に困窮する。金を取れば、弱者を食い物にしてしまう。

 

思い悩んだ彼は、自殺未遂→ホームレス→窃盗犯と成り下がっていく。

 

どうすれば良かったのか?

私は、そもそも何故NPO法人を立ち上げたのか?に答えがあると思う。

何故既存のNPOでのボランティアではダメだったのか?

きっと彼は、「人生の全てを奉仕につぎ込みたかった」のだというだろう。

 

しかし、「他人を助ける」という事業は、並大抵の経営者では継続する事が難しいのだ。

 

私の友人に農業の改革をしたい!といって、コンサル会社を辞め、事業資金調達のために、グレーゾーンギリギリの商売をしている人間がいる。

いい年になっても結婚もせず、昼夜逆転の生活。不労所得は増やせていくだろうが、もはやコンサルティングできるほどの知識もなければ、古くさいノウハウしかない。

 

しかし、彼は、彼の価値観から照らし合わせると幸せなのである。

彼はお金はいらない。ただの道具だと言い切る。そして、利他的なキレイゴトを言う自分が好きな自己中人間なのだ。

 

行動や状態は、価値観に沿っていく。

もし、貧しくなる価値観を持ってしまっていたらどうすれば良いのか?

 

すり替えである。

 

続きは明日