肩の荷おりました
今日、前職の最終の最終の引き継ぎを終え、ようやく肩の荷がおりました。残してきた後輩達には申し訳ないですが、ここから株主総会までの半年は、本当に踏ん張りどころだと思います。ガンバレ!!
なぜ組織は死ぬのか?
今日、前職のオフィスに久々に訪れて、改めて建設的なエネルギーの無さにびっくりしました。
個人個人では、優秀なスタッフや、積極的なスタッフもいるにも関わらず…です。
現職とのあまりのGAPに、何が原因なのだろうか?と考えてみました。
経営者の人格は見透かされる
私は、経営者は欲張りで良いと思っています。もっと事業を大きくしたい。もっと稼ぎたい。とても大切だと思います。
しかしながら、自分は頑張りたくないけど、おまえ等が俺を儲けさせろ!になってしまっていると、さすがにこれは見透かされるものだなーと思います。
例えば、従業員のボーナスを3割カットしたのに、役員賞与は、170%支給している。
例えば、経費節減のために、残業・出張規制を指示したのに、自分は年始から1週間のアメリカ出張(商談なし・ラスベガス)。
このような情報は、給湯室を駆け巡っています。そして、さらに恐ろしいのは、それに不満の声が上がらない事です。
退職予備軍がウヨウヨ
では、みんな不満がないかといえば、不満はあります。そして、改善はされない事を十分に理解してしまい、諦めています。諦めた結果、新天地を求めて、転職活動を頑張ってしまっています。
経理2名、経営企画1名、広報1名、営業2名、設計1名が、転職活動ということで、わざわざ話を聞きにきました。
業績は好調なのにです。
この会社には未来を感じない
退職予備軍が異口同音で「将来への不安」を口にします。
業績の安定性、社会的地位を考えれば、退職するのはもったいない部分もあるのにです。
「所詮は僕は、単なる道具に過ぎないんです。使い古されたら捨てられるだけですよ。」
確かにそうだね。としか、言えない。
なぜなら、この会社には、創業期からずーっと勤続してる部長職以上の役職者が沢山いて、能力がなくとも安泰という文化があります。
社長に刃向かえば、左遷され、付き従えば昇進する。業績関係なし。
それでも生きやすい人もいるから
そんな会社でも、魅力を感じている人達もいるものなんですね。それは、年功序列が安心な人達です。
会社の都合でコロコロと異動させられてる先輩に聞きました。
「ふざけるなよ!って思わないんですか?」
彼の答えは、
「会社ってこんなもんだよ。それに、具体的な成果なんていらないし、無遅刻無欠勤ならば、減給すらされないなんて、社員思いの良い会社だよ。」
「今の財務状況から考えて、あと10年は安泰だから、俺は退職金貰ってゆっくりするよ。」
みーんな自分の損得ばっか
恐ろしいなと思ったのは、画期的な製品を開発して、お客様に喜んでほしいとか、お客様との関係性がよい関係なので…とか、誰もなんとも思っていないことです。
今月末日、退職の挨拶のため、もう一度前職場に行きますが、社長に見透かされていることを伝えるべきだと思いますか?
私は、きっと何も伝えません。
本当に困ったときにはじめて、話そうと思っています。
絶対に伝わらない。
シリアの難民の為に募金は出来ますが、直接支援は出来ません。その事に心を痛めてはいられない。冷たいようですが、大半の人達が普通に生活しています。
そういう意味では、私も同じ穴のムジナなのかもしれません。
それでも前に進もう
自分という存在は、この世界で唯一無二です。もちろん、私より優秀な人なんて、星の数ほどいます。現職の今のポジションは、私が最適なのかどうか正直わかりません。
でも、私は、私しかいない。私にしか出来ないやり方で、私にしか出来ない結果を、私にしか作れないチームで成し遂げるしかありません。
さあ、前に進もう。
自分の信じるみらいへ。
そんな気分です。