人を動かす要素
昔、アリストテレスは、説得力の3要素として、エトス・パトス・ロゴスを上げました。まあ、解釈は色々ありますが、権威、情熱、論理としましょう。
この3要素がなければ、人は説得出来ないし、動かす事は難しいということですが、どれか一つだけで動く人はいます。
権威や権力でしか動かない
そんな中で、権威や権力でしか動かない人達というのがいます。
ちょっと可哀想ですね。ヒラメってやつです。
どれだけ自分に情熱が湧き上がったり、納得したとしても、上司の許可や弁護士のお墨付きがないと動かない。
前例がないと動かない。
おじさま方には、結構みられる行動様式だと思います。
現代の説得力の源は?
有名な本かも知れませんが、
人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する! (講談社+α文庫)
- 作者: ダニエル・ピンク,神田昌典
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/03/18
- メディア: 文庫
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この本で、人を動かす新たな3原則が提示されています。
それは、同調、浮揚性、明確性だそうです。
これについて、勝手な解釈を書いていきたいと思います。
実は、アリストテレスに近い
この3原則ですが、アリストテレスの3要素にちょっと似ています。
すごく単純化すると、浮揚性とは、めげない自分を作ることであり、情熱と近いです。
ただ、同調と明確性は、それぞれエトスとロゴスとはちょっと離れてるかなー
同調とは相手の立場になって理解する事
同調とエトスはとても近しいところがあります。それは、昔は権威が外にあったが、現代は個々人にある。ということです。
わかりやすくいうと、意志決定の決め手がお墨付きよりも、志向に寄ってきてる。
もっというと、テレビに出ている料理評論家より、友達の口コミということです。
なので、売り手というか伝える側は、より相手を理解するように努め、訊ね、相手の立場になって伝える必要がある。ということです。
明確性とは伝えるということ
明確性とロゴスもとても近い。昔は時間があったので、論理的であれば伝わったけれど、現代は明確でなければ、目にも止めてもらえない。ということだ。
頭を働かせてもらうために、絞り込む必要があるということ。
特に気に入った一言ピッチ
この本で特に印象にのこったのは、一言ピッチというやつだ。
もはや、エレベーターピッチじゃ長い。一言で伝えろというやつ。
検索といえば、Google
Pricelessといえば、マスターカード
という事例が、かなり納得がいった。
私が世の中に提供出来る価値を一言で言うと
ちょっとこれを真剣に考えてみたい。
監査じゃないんだよなー
考える人というには、そんなに賢くないし…
これは、なかなか時間がかかりそう。
是非、皆さんも考えてみてくださーい