Focus notes

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大企業からベンチャーへの転身を成功させる3つの留意点

東証一部メーカーから、非上場ITベンチャー企業に転職して、早7カ月が経った。

この半年ちょっとを振り返ってみて、大企業からベンチャーへの転身を成功させるための留意点を共有したい。私自身IPO準備企業への転身3回目なので、再現性はある。

その1.忠告より、手を挙げて片付ける

ベンチャー企業は、大企業なら当然あるルールや規程や備品やら、もうほんとに無いことだらけだ。

大企業から転身すると、とにかく出来てない事が目につきすぎて、疲れる。

さて、ここの対処の仕方で、今後の社内での立場が変わるので注意して欲しい!

よくありがちなのが、「仕方がない。時期が来たら」と待つ。という方法だ。

結構多くの同僚がこのスタンスだったりするが、これだと「そもそも気付いて無い人」と完全に同じだ。そして最もメジャーな反応だから、埋もれるので、別の方法をとる必要がある。次に思い付くのは、助言、忠告、提案するという方法だ。この方法は、理にかなっているように思われるが、たぶん流される。

「そうですよねー。大事だと思うんですよねー。ありがとうございます!」

とか言われて流される。

ベンチャーは、そもそもリソースが足りないから、内部の固め方が本当に欲されてるタイミングじゃないと、流される。

失敗すると「つべこべ言って手を動かさない、めんどくさい奴キャラ」扱いになる。

最も有効なのは、この助言、忠告、提案に加えて、私がやりますと手を挙げることだ。

これは企業のステージにもよるのだが、専任担当者がいる規模ならば、専任担当がいない分野の改善ポイントで手を挙げればいい。

まずは実績を作ることが最優先だから、戦う必要はないのだ。

 

 

その2.強みを見つける目を育てる

数多ある出来てないことを目の前にすると、そこに携わっているマネージャー以上のクラスが無能に思えてくる。

でも、その判断は早すぎる。弱みだけで人を判断するのは危ないのだ。

ダメマネージャーと思っていたが、実は○○の神だった。というのは、よくある話だ。

人の弱点は簡単に目に飛び込んでくるものなので、留意するのは、すごいところを見つける。ということだ。

会話して質問して、そのマネージャーにフィードバックしてほしい。

「こういうところが凄い。他の人にも言われませんか?」

合っていることもあれば、イマイチ外してしまうこともあるが、強みを見つける目は、意識しないと持つことができない。

 

その3.マネージャーとして仕事をする

そのベンチャー企業にどのポジションで採用されたのかによると言いたいところだが、ペーペーでも同じレベルで考えなければならない。

ここで言いたいのは仕事の優先順位の話で、目の前の作業にのみ没頭したら終わりだ。

当然むちゃくちゃ忙しい部門配属になる人もいるだろうが、目の前の作業にのみ没頭して、パツパツ感を出しちゃってると、ベンチャーによくある、「仕事全然出来ないけど、ブランド企業出身のマネージャー」が召喚されるだけになる。

だから、かの有名な「Google20%ルール」を適用しなければならない。これは絶対だ。

How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント

How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント

 

時間の20%を投じる事が難しいならば、頭の

20%でいい。

ベンチャーは、育成よりも採用を優先するしかないので、あなたの上をとるか、下をとるかなのだ。

あなたがマネージャーのように見えれば、下を補充してくれるが、作業者に見えれば、上が補充される。

とてもシンプルだ。

まとめ

ベンチャーは、スピードが命だからそこにつけ込んで、経歴だけ凄い無能が入り込んで来る。そのことをキチンとおさえた立ち回りを意識する事が必要なのだ。