リスクマネジメントの有用性
リスクマネジメントって、何のためにあると思いますか?
それは、思いっきりリスクテイクするためにあります。
教科書的説明
リスクマネジメントとは、ある目的に対して、その不確実性を特定し、見積もり、許容できる範囲内にどう納めるか?を考え、対策を実行し、納まり続けていることを、モニタリングする。というのが、教科書的な回答です。
ただ、これだと重み付けがよくわからないですよね?
一番大切なのは、ある目的を決めることと、どのレベルの不確実性ならば許容するか?を予め決める事です。
でも、どうやってやったらいいかわかんないですよね?
だから、多くの会社では担当部署を設置して、それっぽい案が出てくるのを待つ。という対応になります。
形だけのリスクマネジメント
形だけのリスクマネジメントをやると、本来の目的であるはずの、「思いっきりリスクテイク」をやる人がいなくなります。
なぜなら、リスクマネジメントの要諦である、目的とどこまで許容するか?が不明確なんで、忖度って奴が走りまくるからです。
本気でマネジメントするならば、リスクテイクも少なすぎる。という評価をしなければならないのに、低減策とかモニタリングにしか意識がいかなくなるもんです。
有用性のあるリスクマネジメントのやり方
これは、とてもまわり道にみえるんですが、まずは目的というか目標を決めて、この目的の達成に対する不確実性はどんな事があるか?を考えまくるしかありません。
その中には、リスクテイクしなければならない事項もきっと含まれます。
製品やサービスの陳腐化とか、人材流出とか。対応策として不確実性の高い行動しかないものはあります。
このようにして「目的、目標」が達成出来ないリスクを低減するために、財務的なリスクは取る!というようなところまで考えてはじめて、リスクマネジメントといえます。
結構シンプルです。