鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス
ベンチャー企業の素敵な所は、圧倒的なスピードである。
なぜなら、プロタクトリリース時に、だいたいいい感じじゃね?で、リリースに踏み切ってしまうからた。
ま、利用者側もそこを織り込んで使ってくれるから、それはそれでいい。
しかし、いざ、織り込めない層が顧客となりはじめたら、「いい感じ」について、もう少し多様な目で検証する必要性が出てくる。
こうやって、内部統制って奴が作られ始め、内部監査とかが設けられるのも、このあたりだ。
この時、よくある話だが、ベンチャー企業においては、内部管理体制とかって、めんどくさいし、そこそこの状況をどう作ってよいかわからないから、「上場企業出身の管理系の経験者」を採用しはじめる。
ここで、はっきり言ってしまうと、この採用は十中八九失敗する。
なぜなら、上場する過程にいた人材ならば、その時点での要件に一致するのだが、多くの上場企業出身者は、単に決められたルールに従って来ただけの人である可能性が高いからだ。
受け身仕事に徹してこれた人。
彼らは、出身企業でやっていた事を盲目的に再現しようとする。
なぜなら、自分の頭で考えて仕事を組み立てた経験がないから、とりあえず…となってしまうからだ。
内部管理体制をつくるときに一番大変なのは、尖ったプロダクトが出せる仕組みを生かしつつ、ある程度リスクを予め洗い出す文化を定着させることや、規程とかマニュアルとかを守る文化を作ることだったりする。
なんちゃってプロは、画一的にルールを守らせようとして、形式のみ正しければいい会社を作り上げる。
潜在的リスクにあたってないから、リスクは低減できないが、なんかやってるっぽい会社ができあがる。