問題解決とか課題解決とか大袈裟だ
人はなぜだかマウントを取りたがる。
今日の会議は惨かった。
現場と管理部門のマウントポジションの取り合い。
社長も参加する御前開業だと、おじさんたちのプライドとプライドのぶつかり合いだ。
管理部門は先制貢献で、会議前にちょっと確認すれば見つかったはずの穴を、わざわざ会議中に取り上げて非難する。
現場側は返す刀で技術の話に持ち込み、
「この程度の事がわからないのに、どーやってリスクマネジメントするつもりですか?規程作れりゃいいってもんじゃないですよ!」
大問題だ。という人もいれば、具体的な課題を網羅して、解消しなければ!という人もいる。
ふふっ。かわいいなぁ、おい。
おじさんたちは、精神的には小学校低学年の頃のまんまだ。
担任の先生に褒めて欲しくて、
「僕これやったよー」
「せんせーい、●●君が△△さんにいじわるしてましたー」
とか、やってるのと同じことをやってる。
先生を社長におきかえたらそのまんまだ。
まあ、小学生と違って可愛くないのは、給料とか賞与とか、出世とかが絡んでる所くらいかな(笑)
何が起きてるのか?何故起きたのか?
極論を言えば、暇を持て余してるのだ。
新たなチャレンジはしたくないし、必要以上に忙しくはなりたくない。
難しい事は出来ないけど、プライドは保ちたい。
いわゆる「やった感」が欲しくて欲しくて、仕方がない。
でも、これって、結構なエネルギー。
こんなの全然難しくなくて、問題でも課題でもない。大袈裟すぎる。
上手くマネジメントすれば、結構簡単に片付くものだ。
けど、こういうところに入り込んでくるコンサルタントっているよねー。上手いっちゃあ上手いんだけと、そもそも課題なんか無いんだから、改善なんか出来っこない。
社長!出番です!
やっぱりこういう時は社長がでてくのがてっとりばやい。
ただ、社長を動かすのも大変だよね。
そんなときに使えるのが、内部監査というか監査人の構えだ。
やるべき事はシンプルで、ひとつひとつ事実を確認していく。事実と意見を切り分けるのだ。
「本件は会議前に確認出来ませんでしたか?」
「何が事前確認の障害になりましたか?」
「その障害は再発する可能性がありますか?」
「再発防止策は検討されましたか?」
「具体的に知っておくべき知識にどんなものがありますか?」
「研修計画に反映されていますか?」
「いつ、その知識が必要だと気付きましたか?」
「そのことは、人事部とは共有されましたか?」
面白いのは、こうやってひとつひとつ事実を確認していくと、気まずくて収まるところだ。
高いお金払ってコーチング学ぶ必要なんてありません。
おじさんたちは、わかっててやってないんだけど、いいカッコはしたいんです。
だから、事実を質問という形で、フィードバックしていくと、ちゃんと気付きます。
まあ、組織が大きくなるとおじさんたちも必要なので、上手く折り合っていくしかないですよー