リスクマネジメントを最大限活用する2つの方法
『正しい』を探すだけ不毛
一般的事業会社では、リスクマネジメントの正確な評価は出来ない。何故なら、リスク評価を行っていた恩恵の有無を正確に算定する事は不可能だからだ。
もし、金額での費用対効果を算出しようとすれば、想定金額を使うしかないし、その想定金額の妥当性をどうやって証明出来るだろうか。
極論を言ってしまえば、専任担当者をおく意味は無いかもしれない。
正しいリスクマネジメントを目指しているならば。
リスクアセスメントをツールと考える
では、リスクマネジメントをやらなくて良いかと言えば、そうではない。やった方が良い。なぜなら、リスクアセスメントをうまくやることは、物事を深く考えるトレーニングになるからだ。
どこにどんなリスクがあるのか考える。見つけ出したリスクについて、発生頻度や影響度を過去データ等から仮定してみる。アクションプランを立ててみる。
これだけで、問題解決思考のトレーニングになる。まさに最高の勉強道具だ。
ここまでなら、意識高い系の人ならやることかもしれないが、出来ればもう一歩踏み込んで欲しい。それは、チームでのコミュニケーションだ。
十人いれば十個の視点
ある事象に対して、どんなリスクが潜んでいるのかをチームで議論してみると面白い。また、直感でリスクが顕在化したときの影響について話してみても良い。
話してみれば、すぐにわかる事だが、十人いれば十個の視点がある。
さらには、その物の見方については、人それぞれ特徴がある。
担当が明確かどうかが気になる人。収益性が気になる人。定義に戻りたい人。
コミュニケーションをした相手の思考の癖が、よくわかる。
そして、切れ味もだ。
こうしてリスクマネジメントの取組みをやってみると、ここにも、コミュニケーションスキルが必要なのが解る。
僕は、ビジネスでのリスクマネジメントを使ったコミュニケーション、チームビルディングを提供していきたい。