セルフマネジメント力が勝負の鍵
私は自己管理が弱いのでは無いかと、自己嫌悪する事が多い。
しかしながら、それは下手くそだろう。
セルフマネジメントとは、自分自身の強み・弱みを正確に理解した上で、それでも自分をコントロールする仕組みを作るところまでが、セルフマネジメントだろう。
この不条理な世の中において、自分自身をコントロールできることは、とても重要だと思うのだ。
例えば、自分が手に入れた既得権益を守りたい一心で、問題が発生したときに、もっともらしく、周囲が仕方ないよねと言ってくれるような理由を見つけて、さらに、原因を誰かになすりつけるような立ち回りに苦心するような60代になりたいとは思わない。
彼らは、責任をとるというリスクを恐れて、人間としての尊厳を売り渡しているのだ。金で尊厳を売る。魂を売る。それ自体は、仕方ないのだ。それを否定する気はない。なぜなら、それしか道がなく、生きるために仕方が無いのであれば、生物としての本能で、悪にでもなるのであろうし、尊厳を捨てることもあるのだろうと思うからだ。
例えば、体を売る女性。彼女たちは、体を売るのではなく、尊厳を売っている。それでも生きようとする姿は、悪のそれではない。美しくもある。
でも、願わくは、尊厳を一度捨てても、取り返すチャンスを伺ってほしい。そのためにセルフマネジメントなのだ。
どんな状況からでも、少しでも理想に向かうことを捨てない。セルフマネジメントをしようと工夫をする。それであれば、人生の勝利だと言える。
仕方ないと言いながら、誇りをすて、部下をトカゲの尻尾のように切りながら、権力者に媚びて、自分の信念も、感謝もなく生き延びようとする姿は、かっこ悪いと思う。