Focus notes

幸せに生きるためには、戦略的コミュニケーション技術が必要なのです。

鳥の目、虫の目、魚の目

物の見方

昔から鳥の目、虫の目、魚の目を持ちなさいといわれているが、念のため解説すると、鳥の目で全体を俯瞰する物の見方と、虫の目のように細かい所を複眼で多角的に見る目と、魚の目のように360度かつ水の流れを読むように見る目を持て。という教えである。

 

しかしながら、同時進行で全ての目を駆使して物事を捉えられるようなスーパーマンはいないから、凡人はひとつひとつ考えるしかないと、思いこんでいた。

 

場で何とかなる

愚かなるマネージャーは、自らの能力を過信して、鳥虫魚の目を駆使して最適解を見つけることが出来ると思い、チープな私案に固執する。

こういうマネージャーのもとには、太鼓持ちがいて、同意してくれるから余計に勘違いがおこるものだ。

もし、あなたが愚か者でないならば、例えばあなたが鳥タイプだとするならば、あなたの虫の目、魚の目よりもよほど確かな目を持つ虫魚タイプがいるという事実を受け入て欲しい。

彼らの目で見るからこそ見える事実は、多くの場合、明文化出来ないからこそ、重要だ。

共に働く意義

リーダーは共に働き、マネージャーは共には働かない。故に、他のタイプの人が持つ暗黙知を共有する事が出来ない。

どんな目でみて、どう見えたのかが理解出来ないから、コンセプトは何か?がわからない。

日本の大企業では、ほとんどの場合、マネージャーは社内政治力で決まる。

たいした成果など上げてなくても、銀行からの転籍者や、社長とゴルフに行き、もっとも良い「ナイスショット」を言っていた人間がマネージャーになりがちだ。

そういう人間だからこそ、実務能力が低く、それを隠すために、部下と共に働かない。

当社のCFOは、銀行出身だからということでその役職に就いているが、簿記2級すら怪しいし、有価証券報告書は読んだことがない。

バッドループを抜けるには

恐らく、こんな偏狭プログを覗こうとした人で、バッドループに陥りそうな人は居ないだろうが、念のため、抜け出し方法をメモしておくと、

  1. 人には得手、不得手があることを理解する
  2. チンケなプライドを捨てて、部下と共に手を動かす
  3. 部下と対話して、コンセプトを掘り下げる