Focus notes

幸せに生きるためには、戦略的コミュニケーション技術が必要なのです。

ベンチャー企業が備えなければならないもの

内部監査が出来る体制をどうつくるか?それが問題だ。

ベンチャー企業あるある

ベンチャー企業って、はじまりは一か八かで、顧客が創れるかどうかわからないなか、がむしゃらに走って、なんとか顧客が出来た。という状況だ。

だから、内部管理体制なんてものを作るのは大抵後手に回る。

ま、そりゃそうだ。内部管理なんて収益を生まないし、経理担当だけいればOK!みたいなところはある。

ま、その経理担当がレジ金持ち逃げくらいしてくれれば、内部管理体制大事!となるのだろうが、なかなかそうはならない。

そもそも起業時分に、危ない橋は何度も渡るから経営メンバーは感覚が麻痺してしまう。

感謝の気持ちを持てるかどうか

では、内部管理体制を作るタイミングをどのように図るか何だけど、これ、実は人間性の問題だったりする。

まずは、自社の商品・サービスを利用してくれる顧客への感謝。

そして、自社で働いてくれる従業員への感謝だ。

あってもコストが…という経営メンバーの気持ちはよくわかるが、自社で働く人間が20名を超えたら、もはや隅々までは目が行き届かないはずだ。

そうすると、自然と権限委譲が始まるのだけれど、この時忙しさに負けて、「いい感じに回して」とやってしまうと駄目だ。

どのチームに何をどのくらいまで任せるのか?ちゃんと考えなければならない。

100名体制なのに信頼ベースで回る組織

これはこれで回らなくはないし、スピードも早いが、非常に危険な状況ではある。

なぜならば、10人の組織とは決定的に違う事がある。それは、「遠慮」「忖度」である。

危ないなーとは思いながらも、先人に遠慮して言いづらい。

あっ!あっ!とは思いながらも、何とかなったしいっか。と流す。

そのうち、感覚が麻痺して、あっ!とも思わなくなるものだ。

ベンチャーの内部監査人になってみて

またもやそもそもって言っちゃっうけれど、そもそもはじめて内部監査人を雇います。という起業には、監査の対象になるものがない。

組織、関連法令一覧、規程、法定備置書類一覧、契約一覧、リスクマネジメントの仕組、会議体の定義、業務分掌、職務権限…

ルール無し!以上!

という状態だ。

内部監査人の悩ましい所は、自分自身で責任を負えない点だ。

これらを整理するのにも、誰かにやらせないといけない…でも、誰も手があいてない…。

監査の前に予備調査で助言

こういう時に老害おっさんは、あれもないこれもないといいながら、どんどん形だけの規定を作り始める。

そして、経営陣も現場も「誰も理解していない規程」が量産されていく。

そして、形ばかりの「リスク管理委員会」が開催され、おっさんの講釈を聞いて、「へー」みたいな。

これ、ベンチャーあるある。

リスペクトのないおっさんは邪魔でしかない

おっさんは何か勘違いしているのだ。別の会社で与えられていたルールを、さも自分のアイデアかのように盲信している。

違うのだ。

ベンチャー企業がそこまで大きくなれたのは、なにかしらの統制活動があるからなのだ。その事に対して、敬意を払って、一個一個丁寧に整備しないとダメなのだ。

ない潰しではなく、ある拡張

この二つは似ているようで全く違う。

あれもないこれもないで潰すのでなく、あるものを広げて穴を塞いでいくのだ。

形だけのコンプライアンス規程も、解説を付け加えれば実効性があるかも知れない。

覚えている事や、気をつけている事がないか、聞いて回るのだ。

まずは誰が何をしているかの把握だ

監査ができる体制を作るためには、まず、今誰が何をしているかを調べる所からスタートする。

これを予備調査という。

この時点で、明らかにアウトなものがあるならば、先に考えさせておくと良い。

そのためには、監査をやる人間が、ある程度、関連法令やらを理解していなければならないけれど、それ以上に、経営陣やメンバーがどう思っているのかを理解すべきなのだ。

今日は内部監査ができる体制の作り方の頭を書いてみた。これはシリーズ化しないと書ききれないっす。