Focus notes

幸せに生きるためには、戦略的コミュニケーション技術が必要なのです。

頼むぜ中間管理職!

電車の中でのある50代部長とおぼしき方と、30代エンジニアの会話からお届けします。

部門はおそらくシステム運用管理。

全然意味わかんないっすよ!

どうやら、来期予算の話で若手エンジニアの気がおさまらないらしい。

エンジニア「何すか、安定稼働って!何をやりたいんですか?うちの強みわかってるんですかね?そこも削減するんですか?」

それに対して、

部長風のおじさん「ほんとだよな。あいつ(おそらく担当役員)全然わかってないで、適当なことばっか言ってんだよ。」

エンジニア「僕らは、来期の計画に基づいて、何が必要かをちゃんと考えてプランニングしてるんすよ。削るなら削るなりにプライオリティ示して貰わないと修正しようがないんですよ。」

おじ「いやさ、あの年代の人はわかんないんだよ。何をしたいとか方針出してくれりゃあ、こっちで案の出しようもあるんだけどさー。」

エンジニア「わかんないんなら、聞きにくるとか色々出来るじゃないすか!削減しろじゃどうしようもないんですよ。」

おじ「だからわかんないんだよ。だって、来期の目標とりあえず決めてくれって言ってくんだぜ?やってらんないよなー。せめて方針出してくれって言ったら、安定稼働だもん。まいっちゃうよなー。」

エンジニア「え?目標設定って○○さんがやられたんですか?」

おじ「とりあえずだよ?だって、安定稼働しか言わないんだもん。」

エンジニア「それ言われて、何て言ったんですか?」

おじ「いや、安定稼働とか言うもんだからさ、とりあえずわかりました。って言っといたよ。わかってないからどうしようもないよなー。」

エンジニア「…」

僕「…」

上にも下にもわかってる風

これが現代日本の病である。

50代中間管理職達の「上にも下にもわかってる感病」である。

この病を発症した中間管理職がいると、役員と現場のコミュニケーションが阻害され、適切な情報が相互共有されず、役員は、最近の若い奴らは何がモチベーションなのかわからないと悩み出し、若手は、経営が考えてることがわからないと言い出す。そして、双方にモチベーションが低下した結果、組織の業績はだだ下がるのである。

若者よ!気をつけろ!そいつは味方ではない!

若手のメンバーに言いたいのは、自分達に対して理解を示そうとして近寄ってくるものの、考え方に芯がないおじさんたちは、味方じゃないぞ。という事だ。

彼らの本当の狙いは保身で、若手からの信望が厚いというレッテルだ。

そもそも、君達の前で役員のダメ出しをするということは、そいつは役員の前では、ゆとりは使えないとか、100%言っている。

残念ながら、彼らを排除するのはかなり難しい。なぜなら、そんな人間を中間管理職にする会社は、なにもかもよくわかってないのだから。

正しい対処法は、直接役員にプレゼンだ

とはいえ、おじさんたちは「面倒」は欲しくないが「成果」は欲しいのだ。

わかりやすい資料(自分でも理解できる資料)を貰ったら、絶対に自分の手柄にしようとする。

だから、そんなときは、

「資料は細かく、説明はシンプルに。」

をやらなければならない。

そして、

「○○さんにならこのレベルでも理解出来ると思うんですけど、わかりますかね?」

「めんどくさいと思うんで、細かいところは僕が変わりに説明しますよ。」

と言って、プレゼンターの立場を確保するのだ。

そして、当日までに、どうやったらシンプルに理解出来るのかを徹底的に考えて、準備

するのだ。

シンプルとは、判断回数が少ない事

では、シンプルとは何だろう?これは、判断回数の少なさだ。Aで言ってダメならBで。ケースによってはCもありえる。とか、絶対に駄目だ。

「松竹梅のプランを用意しました。梅だとこの程度ですが、心もとないので、竹も用意してあります。一番安心は松です。」

みたいな感じか、もっとシンプルに

「プランAとプランBの2つあります。機能重視ならA、コスト重視ならBです。」

これでいいのだ。

あとは、途中修正が可能であれば、その旨だけ入れておけばいい。

めんどくさいけど、仕方ない

これ、ほんと、NPCのクエストだと思わないとやってられない。逆にNPCエストと思えば受容できる。

何でおまえまた緋空挺どっかやってんだよ!とシドに怒るプレイヤーはいないのだ。

だからあなたも怒ってはいけない。

古き良き昭和の香りを楽しんで欲しい。