映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」が心に刺さる話(ネタバレ含む)
みなさんこんにちは!
現在、出張で香港に来ています。
香港は日中外を出歩くときは、湿度も気温も高くて、この時期だともはや夏のようなのですが、エアコンの設定温度がどの店も低く、パーカーや薄手のカーディガンを1枚もっていないと、寒くて耐えられないという街です(笑)
今回、JALで香港に来る際に、機内エンターテーメントで映画「ローグ・ワン/スター。ウォーズ・ストーリー」を見ました。
あらすじを丁寧かつ詳細に説明していらっしゃるサイトは、いくらでもあるので、私は、この映画を見て、心に刺さったことを書こうと思います
1.帝国軍って…会社っぽいやん
まずは、これ。デス・スターの建造をめぐって、ターキン提督は、デス・スター計画のプロジェクトマネージャーである高級将校のオーソンに対して、開発遅延についてのプレッシャーを与えます。
「これ以上の失敗は許されんぞ」
「皇帝(社長)にどう説明するんだ!」
こうやってPMにプレッシャーを与えるだけが役割の部長って、会社にもいませんか?
また、デス・スターによる惑星破壊実験(今回は、1都市のみ)が成功した途端に、ターキン提督とオーソンの成果の主張対決スタート。これも会社で良く見かける光景です。しかしながら、ここには、上層部に媚びへつらいながら、権限を手に入れる凡人の闘い方のヒントが描かれています。
オーソン高級将校は、実験の成功を通じて「私の手柄だ」と強く主張をしはじめます。しかしながら、ターキン提督は、「これまでの失敗を許してくださった皇帝の忍耐が、素晴らしい結果を生んだ」と報告する。と返すのです。
この一言、しびれますね。これがさらっといえるレベルのへりくだりスキルを持つ凡人こそが、凡人なのに権限を手に入れていくことができるのだと思いました。(まあ、ターキン提督は”凡人”とはちょっとちがい、会社でいうと専務クラスではあるのですが。
2.主要キャスト、全員死亡
今回のストーリーの主役側は、全滅エンドです。現実的です。
スーパーヒーローが、最悪中の最悪の状況を持ち前のパワーで解決し、円満解決する作品とは全然違います。
当事者意識を持ったチームが一丸となって、それぞれの才能を活かして、目標を達成する。が、全員死亡です。
3.中国俳優2名大活躍、ビジネス的配慮さすがです
主人公たちを助け、そこから行動を共にする2人を中国人俳優が演じています。
桃太郎でいうところの犬と猿ですね。
しかし、この2人仲はよいので、犬とキジということにしておきます。
そして、この2名が必要以上にキーパーソンとなった背景に、中国市場を意識した素晴らしいビジネス戦略が垣間見えます。
これらを踏まえて、映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」は、超現実的なファンタジーだと思いましたし、会社組織のクソみたいなところは、世界共通なのだろうなとも思いました。
大企業的統制の行き届いた「帝国」に立ち向かうために、劣勢である中堅企業の「反乱軍」は、「機会」を察知しても、結局”何もしない”選択を評議会でしてしまいます。
これに立ち向かって、「世界を変える」きっかけを作るのは、「即席で結成されたベンチャー企業であるローグワン・チーム」と当事者意識のある「反乱軍」役員の個人的支援です。
誰しも「ローグワン」チーム側に居たいと思いますが、実際は、帝国的な行動をするもんですよね。