コアは何か?を自覚する
久々に監査っぽい事を書く。
監査をする場合、まず、事実を抑える必要がある。そしてその事実を何がしかの基準により、改善が必要なのか、注意が必要なのかを判断する。
当然、被監査部門に理解してもらわないと意味がないので、○○という事実は、△△という基準を当てはめると、改善が必要。としなければならない。
どんな基準を適用するのか?が、監査人の腕の見せ所でもある。
法令!社内規程!だけでは
この適用する基準で、一般的なのは、法令であり、定款であり、社内規程であるが、それ一辺倒だと、現場との距離感が広がっていく。
法令に反している!と言ったところで、罰則がなく、努力義務でしか無ければ、「前向きに検討する」とか言われて終わりだ。
何故その法令があるのか?どんなリスクが考えられるのか?そして、リスクが顕在化した時、その状況は望む状況なのか?受け入れ可能な状況なのか?対応出来ない理由があるのか?相手の判断基準を理解するまで、コミュニケーションを進めて行く必要がある。
ISO監査人にがっかり
今期のISO監査で、とある業務の業務フローを作成するように指摘された。
対応は20分で完了したが、その業務フローが活かされる日は決してこないだろう。
なぜか?
それは、彼らがその業務のコアを理解しようとしておらず、改善の成果物だけ決めようとしているからだ。
私が優れた監査人だとは思わないが、監査を生業にしている人の多くは、現場が「なにを一番大切にしているか?」を理解しようという姿勢に欠けている。
数日の監査で数十万のサービスとして、非常にがっかりさせられた。
が、こんなものだろう。
物事はシンプル
監査という仕事をすればするほど、業務のあらゆる事が、実にシンプルであることに気付かされる。
理想がある。現実がある。GAPがある。
埋めなければ、事故が起こる。
埋めれば理想が手に入る。
何故、GAPが埋まらないのか?その解は簡単で、ほとんどのケースで、「理想がない」「めんどくさい」「気が乗らない」なのだ。
生き方も同じだ
人生は業務と比して、変数がかなり多く、一見複雑だが、与えられる選択肢は、「やる」「やらない」だけである。
それ以外は、「理想がない」「めんどくさい」「気が乗らない」の言い訳にしか過ぎない。
「あとでやる」は、ほとんどのケースでは、「やらない」だし、「やらない」と言いながらも、人参がぶら下がれは大抵の人間は「やる」ものだ。
シンプルに考えよう。
あなたが大切にしたい。もしくは、無意識に大切にしてきたコアは、何だ?
そのコアを守るために、捨てれないものは何で、譲れるものは何だ?
自分が無意識に大切にしているコアをないがしろにして、それ以外を手に入れても、虚しさしか残らない。
あなたの理想と現実のGAPを埋めようとしない本当の理由を突き止め、「やる」「やらない」を決めるんだ。
理想がないなら描け。めんどくさいなら、小刻みに進め。気が乗らないなら、放置する事により発生するリスクを考えろ。
本当は、みんな「わかってる」んだけどね。