Focus notes

幸せに生きるためには、戦略的コミュニケーション技術が必要なのです。

監査の話を書きます。

事実+判断基準+意見で1セット

まっとうな監査人の監査意見を読むと、この三位一体の構成になっている。

○○については、△△されています。(事実)
しかしながら、これは□□規程に定められている(判断基準)☆☆部長の承認がされないまま、処理されています。
このままですと、●●に関するリスクが低減出来ないため、改善指摘といたします。(意見)

公認会計士も含め、たまーにこの判断基準が不明確な監査人がいる。


監査人って「やり方」にこだわる生き物

すべての監査人って訳ではないが、監査という仕事を続けている人は、何故だか判決を出したがりが多い。
裁きたがりなんだけど、本当の正義感を持ってる人は…ほぼいない。
よく、企業不祥事が公益通報で発覚したりするけど、通報者が「監査役」だったり、「内部監査人」っていう事例は、あまりないと思う。(ソースは記憶)(笑)
つまり、社長のような内部の権力者に、なんかチクって点数を稼ぎたいだけ。いわゆるスネ夫
だから、スネ夫は「どのように」処理をしたのかを知りたがる。
実は物事の「やり方」なんて、いくらでもあるので、スネ夫にとっては、ここにフォーカスするのが、簡単で便利。

Aというやり方だとまずいのでBにすべき。
これ、最高に便利。

現業部門の感覚からしたら、やり方なんでいくらでもあるから、「じゃ、それで」と通りやすいですし、社長へは、「まずいやり方だったので、指摘して改善させます」って言える。

波風たてずに、仕事したアピール!!

本当に欲しいのは、事実+基準+意見の意見が、提言になっているものなのですが、これもやり方フォーカスって結構多い。
フォーマット変えろ、手順変えろとかそんなんばっかり。
本当はこの提言こそ、事実と意見を上手く組み合わせるべきところ。

さっきの例でいうと、
☆☆部長の承認がされない原因としては、▲▲プロジェクトにおける顧客クレーム対応出張が頻繁に入るようになり、ハンコ待ちで処理が進まないため、部長の口頭指示で処理を進めた為です。(事実)
致し方ない事情かも知れませんが、もし、当該処理における承認行為が不要であれば、規程の改定。必要であれば、委任するなどの対応が必要だと思います。(意見)
みたいな。

そうすると、日次処理に困るほどクレーム対応が厳しい状態という報告は受けていない!だとか、調べてみたら不倫出張だったとか、出てくるんだよねー


何が言いたいかというと、やり方フォーカスだけじゃ足りない事を誰か教えてあげて!