子会社副社長のポジションでサラリーマン人生を終える先輩の3つの教え
今、香港に出張中です。
この4月に退職される現地法人の副社長さんとじっくりと話をしたなかで、
サラリーマンとして41年間働いてきて、今、振り返って思うことをいろいろと
伺うことができました。
すごく仕事ができる方というわけではありませんでしたし、上下問わず、よくケンカをされる方で、また頑固な方でもありました。
正直、社内には、「あいつのことは嫌いだ。」「仕事できねぇくせに偉そうに」という人も多くいました。
しかし私は、
① 役員クラスで唯一、現地スタッフと日本のスタッフを対等に扱う
② 基本的には上機嫌
③ 喧嘩しても後腐れはない
ことから、親しくしてきた方でした。
この愛すべき先輩とBarで飲みながら話していて、成功するための教えでも、金持ちになるための教えでもなく、幸せな時間を過ごすためのポイントを3つ教えていただいたので、残しておきたいと思います。
1)月5万円の副収入を持て
とんでもない贅沢以外であれば、やってみたいことのほとんどが月5万円あれば実現できるもんだよ。例えば、海外旅行なら、5万円あれば、東南アジアなら十分いろいろなところを見て回れるよ。
おすすめは、何でもいいから副収入でその5万円を稼ぐということだね。そのために何をやるのか?自分で考えて、自分で試して、自分で実現する。そういうことが必要だったと今は思ってる。
おそらく、ほとんどの方は、サラリーマン人生を歩まれていると思います。自分もずっとそうでした。そしておそらくは、もらっている給与の金額で、生活水準が決まっていらっしゃると思います。そうすると、今の生活で必要なもの、必要な余暇を確保すると考えた場合、その給与から5万円を捻出するのは消耗に近い感覚だと思います。
なので、やってみたかった事に給与から、お金を回すのではなく、副業からお金を回すのだと決めることで、副業の継続に動機を加えて、副業をやることで、学ぶということを薦められたのだと思います。
2)何事も投資。ポートフォリオを組んで、リスク回避すべし
財務の仕事を長くやってきて、つくづく思うのは、あらゆることが投資なんだということに気づいてない人が多いってことなんだよね。
会社で働くっていうのは、時間を投資して、成長と給与をリターンとして受け取ってるってことなんだよ。自分の時間を投資しているし、投資効率を高めるために、一生懸命生産性をあげる努力をしなきゃいけない。
昇進したくて長時間働いている子もいるけど、給料アップが目的なら、投資信託とか、FXとか、株とかやればいい。1万円でも手堅いものからすぐにでも始めるべき。金は金に集めてもらえばいいんだよ。
なぜなら、時間という資産は、一番貴重な資産だからね。
ただで手に入ると思ってるかもしれないけど、どう使おうと確実に減っていく資産だってことをよく理解したほうがいい。
端的にいうと、時間をどう使うか?ということを大切に考えるべきであり、お金を稼ぎたいのであれば、時間を使うのではなく、お金を使うべきであり、金融商品の勉強をしろということです。
”金融商品(投資)は怖い”とか、”FXはギャンブル”だとかいう、世間の声やイメージがありますが、やってみて勉強すれば、そんなことありません。
まあ、ハイリスクハイリターン狙いのギャンブル的手法もありますが、それは手法がギャンブル的であって、本質がギャンブル的なのではありません。
また、ここでは、お金の話だけではなく、女性との付き合い方や、仕事の仕方、旅行の仕方など、いろいろなことでの”分散投資”の仕方を教えていただいたのですが、それは別の機会に書きたいと思います。
3)一番の後悔は、大事なことに気づくのが遅かったってこと
今、もうすぐ退職というこの時期に、後悔することは何もないかと聞かれたら、基本的には無いよ。でも、あえて挙げるとするならば、”もっと若いうちに大事なことに気づいていれば…”ということかな。
仕事で一番大事なことは、売上を作ることでも、利益を稼ぐためにコストカットすることでもなく、人を育てることであり、誰かに貢献することだったと思う。
育てるために勉強し、実行し、議論していたのに、十分にはできなかったと思う。
愛すべき先輩は、今回僕らを育てようとして、このような話をしてくださったのだと思います。そして先輩は、人を育てようとしているのか、そうではないのか、セルフチェックする方法を教えてくださいました。
暴力を使うやつは、育てる動機が自分のためだよ。
さるかに合戦でもそうだろ?カニは柿の木をはやく育てたいから、育たないとハサミでちょん切るぞといって、柿の木を早く育てたけど、自分が早く実を食べたかったからであり、柿の木のためじゃない。
暴力的な手法(怒鳴りつけることや、不機嫌になることも含む)は、自分のエゴが動機。
だから、「お前のためだ。」と言いながら、暴力的な指導をする人は、自分のためなら、人を踏みつぶしても平気な人だから、そうはならないようにしろよ。
今回はすごく勉強になりました。なんかまじめな話ばっかりのっけてしまいましたが、本当は、世界各国の風俗事情だとか、不倫ではない女性との疑似恋愛の仕方だとか、60超えた人と話すような内容ではないようなこともいろいろ伺ったのですが、それもまたの機会にしたいと思います。
今回、このBlogを書き始めて初めての2000文字超えでした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」が心に刺さる話(ネタバレ含む)
みなさんこんにちは!
現在、出張で香港に来ています。
香港は日中外を出歩くときは、湿度も気温も高くて、この時期だともはや夏のようなのですが、エアコンの設定温度がどの店も低く、パーカーや薄手のカーディガンを1枚もっていないと、寒くて耐えられないという街です(笑)
今回、JALで香港に来る際に、機内エンターテーメントで映画「ローグ・ワン/スター。ウォーズ・ストーリー」を見ました。
あらすじを丁寧かつ詳細に説明していらっしゃるサイトは、いくらでもあるので、私は、この映画を見て、心に刺さったことを書こうと思います
1.帝国軍って…会社っぽいやん
まずは、これ。デス・スターの建造をめぐって、ターキン提督は、デス・スター計画のプロジェクトマネージャーである高級将校のオーソンに対して、開発遅延についてのプレッシャーを与えます。
「これ以上の失敗は許されんぞ」
「皇帝(社長)にどう説明するんだ!」
こうやってPMにプレッシャーを与えるだけが役割の部長って、会社にもいませんか?
また、デス・スターによる惑星破壊実験(今回は、1都市のみ)が成功した途端に、ターキン提督とオーソンの成果の主張対決スタート。これも会社で良く見かける光景です。しかしながら、ここには、上層部に媚びへつらいながら、権限を手に入れる凡人の闘い方のヒントが描かれています。
オーソン高級将校は、実験の成功を通じて「私の手柄だ」と強く主張をしはじめます。しかしながら、ターキン提督は、「これまでの失敗を許してくださった皇帝の忍耐が、素晴らしい結果を生んだ」と報告する。と返すのです。
この一言、しびれますね。これがさらっといえるレベルのへりくだりスキルを持つ凡人こそが、凡人なのに権限を手に入れていくことができるのだと思いました。(まあ、ターキン提督は”凡人”とはちょっとちがい、会社でいうと専務クラスではあるのですが。
2.主要キャスト、全員死亡
今回のストーリーの主役側は、全滅エンドです。現実的です。
スーパーヒーローが、最悪中の最悪の状況を持ち前のパワーで解決し、円満解決する作品とは全然違います。
当事者意識を持ったチームが一丸となって、それぞれの才能を活かして、目標を達成する。が、全員死亡です。
3.中国俳優2名大活躍、ビジネス的配慮さすがです
主人公たちを助け、そこから行動を共にする2人を中国人俳優が演じています。
桃太郎でいうところの犬と猿ですね。
しかし、この2人仲はよいので、犬とキジということにしておきます。
そして、この2名が必要以上にキーパーソンとなった背景に、中国市場を意識した素晴らしいビジネス戦略が垣間見えます。
これらを踏まえて、映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」は、超現実的なファンタジーだと思いましたし、会社組織のクソみたいなところは、世界共通なのだろうなとも思いました。
大企業的統制の行き届いた「帝国」に立ち向かうために、劣勢である中堅企業の「反乱軍」は、「機会」を察知しても、結局”何もしない”選択を評議会でしてしまいます。
これに立ち向かって、「世界を変える」きっかけを作るのは、「即席で結成されたベンチャー企業であるローグワン・チーム」と当事者意識のある「反乱軍」役員の個人的支援です。
誰しも「ローグワン」チーム側に居たいと思いますが、実際は、帝国的な行動をするもんですよね。
ゆっくりと話す効果
今日は次女の入学式のため、有給休暇を取ったものの、式は午後スタートだったので、午前中久々に落ち着いて話をしました。
最近、次女は話すスピードがすごくゆっくりになったので、何故なのかきいてみると、素晴らしい理由が3つあったので、共有します。あいつ、すげ~。
1.早口は怒ったように聞こえる。怒ってなくても。
元々、うちの家系は、マシンガントークの家系です。とにかく大きな声で、矢継ぎ早に話をします。
それだけでも、人によっては、イライラして話してると受け取ることも有り得るので、ゆっくり話すように意識しているそう。
2.誰かと話すとき、発した言葉数は多くなくていい
たくさんしゃべろうとも、言葉数が少なかろうとも、伝わる量はそんなに変わらない。ならば、100言って10よりも、10で10伝わるようになった方が良くない?
たくさん発しても、疲れる割には相手に届かない。だって相手が受け取れるか考える余裕ないでしょ?
説教されてる気分です。
3.ゆっくり返事すると、相手を落ち着かせる事ができる
一番のメリットはこれみたいです。
勉強になりますね。
強みにフォーカスするということ
ドラッカー曰わく、
あらゆる者が、強みによって報酬を手にする。弱みによってではない。したがって、常に最初に問うべきは、「われわれの強みは何か」である。
そこで考えてみました。私の強みは何だろう?
自分ではなかなかわからないので、周りの人に聞いてみました。
こういうとき、俺の強みってなんだと思う?と聞いてしまうと、なんだかお世辞混じりになってしまうので、話す内容の癖とか、特徴を質問しました。
- 趣旨を気にする。
- 他人の意見の意図を察するのが早い
- 雑多な話を整理した文書つくるのが早い
- 目的は?ってすぐ聞く
- 作業8割までは早いが、仕上げない
こんな感じでした。
この結果は、talent focusという才能診断テスト結果と一致しています。
ただ、このままだと使いようが無いので、ファシリテーションのスキルをつけて、会議の改善や、評価面談の改善に生かして行こうと思います!
出場資格を得ることの大切さ
週末、HHIの日本大会に娘が出場し、無事準優勝を果たしました。
次はアメリカでの世界大会です。まあ、なんとか決勝まで残ってくれればと思います。
この大会では下は小学校2年生から、上は67才まで、4つのチーム戦と、ソロのダンスバトル、ペアのダンスバトルの部門があり、夏に行われる世界大会への切符をかけた大会でした。
有名(らしい)なダンサーの方々がジャッジを努められていたのですが、総評コメントでほとんどの方が同じような話をされていて、ビジネスにも使える!と感じましたのでシェアさせて頂きます。
自分の専門を特別扱いしてしまう愚かさ
この大会では、様々なジャンルのチームが出場します。私もあまり詳しくは無いのですが、HIPHOP、ロック、ハウス、ポッピン、チアダンスのようなタワーを取り入れているチームもありました。
そのような中、ジャッジの総評としては、HIPHOPの大会だから、HIPHOPの文化を大切にしてほしい。中高生の部門で優勝したチームには、それを感じたけど、外のチームはまだまだだ。ということでした。
私はその場にいて、違和感しか感じなかったのですが、その正体は、見出しの通りでした。
ビジネスの現場でもよくある光景
クリエイティブ部門がマーケティングの部門やコーポレート部門に対して、うちはメーカーなんだから!製品の良さを理解して売れ!だとか、開発に予算を回せだとかいう主張をしていることがあります。
思い通りにいかない時に、自分のわからない専門に負の要因を求める。すると、面白いものは生み出せなくなります。
ダンスに話を戻すと、自分の専門のジャンルに近しいチームを褒め、チアダンスや新体操のような表現をしていたチームを“もったいない゛と批判する。
本当は、あえて“違い゛を見せるために、HIPHOP“らしくない゛ことをやったチームの方が面白いと思うんですけどね。
ビジネスでも、自分たちの強みに集中しながらも、“遊び心゛を持った方が強いです。
期末じゃあ!
今日で直属上司が転職の為に退職されました。
出来る人は、自分の環境を意図的にどんどん変化させられますね!
負けじと頑張ります!