Focus notes

幸せに生きるためには、戦略的コミュニケーション技術が必要なのです。

リーダーシップなきマネジメントが産む悲劇

人生は時間で出来ていると考えると、生産性を高めることや、時間の無駄使いを排除する事に意識が向かいがち。しかし、それは、「タイムマネジメント」の考え方だ。

人生は時間で出来ているからこそ、「タイムリーダーシップ」が重要。

どんな時間の使い方をするか?の前に、何のために時間を使うか?という問いをしなければならない。

 

たくさんの事が出来た?で?

今日は誰とも会話せず、集中して仕事に取り組み、片付けたい仕事がたくさん片付いた!

で?楽しかった?

人間様々なタイプがいることは、十分に承知しているが、四六時中みけんにシワをよせ、イライラしながら、用件を伝えるのみの最低限の会話でひたすら処理をしていく仕事場って、AIが実用化されたら不要になる。

 

世の中の仕組みを教えよう

これまで会社を4社転職してきたが、現場から経営者の側近まで、様々な職務を重ねてきた。特に今は取締役会事務局をやっているので、上場企業の内実がよくわかる。

 

現場で怒鳴りつけながら必死になって効率を高め、コストダウンして生み出された粗利益10%は、CFOの判断ミスで発生した為替差損で、一瞬にして消える。

現場で粗利益10%が消える失敗をしたら、評価を下げられ、翌年の給与は10%カットされるかもしれないが、CFOは、主要取引銀行のOBだから、何のお咎めもない。

 

海外出張で1日1件しかアポが確定していなければ、出張申請が却下されるか、無駄な出張しやがってと言われるが、社長の出張の半分は、取引が広がる見込みはない相手とのゴルフで、夜は経費でキャバクラ三昧だ。

 

リストラの発表があり、ある管理職は自部門メンバーを守るために早期退職を希望し、社内が不安と疑心暗鬼に包まれた午後、会長室では会長が全米オープンをテレビで観戦していた。

 

新規出店したある事業所は、必死になって少ないメンバーで顧客開拓に励み、支店責任者はここ1ヶ月ほとんど家に帰っていないが、営業部長は頻繁にその都市に出張するが、顧客訪問はせずに、キャバクラ制覇をしている。

 

管理本部担当役員は、エクセルが使いこなせないが、ヤフーニュースにはやけに詳しい。

ただ残念な事に、日経新聞の1面に、今日どんなニュースが書かれていたかは、知らない。

 

今、この世界は、何かしらの既得権を得た人間が、部下が生み出したお金と時間を、我欲を満たすか、暇つぶしのために浪費している世界なのだ。

 

破壊と建設

しかしながら、そんな世界も、破壊と建設の時期を迎えている。大手事務所に反旗を翻し、排除された芸能人は、地上波を捨て、インターネットTVに活躍の場を移す。

地上波の視聴率は振るわないが、有料のインターネットTVは、順調に業績を積み上げている。

住宅メーカーの建て売り住宅より、中古住宅のリフォームが人気で、センスのいい小さな工務店は、1年先まで注文が埋まっている。

変化の流れの中、私達はどうする?

既存の常識に従い、旧態依然とした会社の中にいて、自分を押し殺し、出世を目指して、家族とも同僚ともまともなコミュニケーションをとらず、がむしゃらに働いた結果、あなたは何を手に入れようとするのか?

 

時間とお金を手に入れ、暇つぶしをするのか?壊れた配偶者との関係の代理品として、キャバ嬢との疑似恋愛に金を突っ込むのか?

 

そもそも、その会社で出世することで、本当に時間とお金の余裕は約束されるのか?

今、仲間と切磋琢磨を楽しむ

私が雑談課長と言われるゆえんは、自部門メンバーだけではなく、ほとんどの部門の若手社員と雑談ばかりしているからだ。

もちろん、自分の仕事は午前中に片付けた上で、午後は極力仕事を入れない工夫はしているが、私は職場で「切磋琢磨を楽しむ」ことを目的としている。

 

もちろん、会社の風土や文化もあり、私のような働き方を排除するような会社もあるだろう。だが問いたい。あなたは今、何の目的で働いているのか?

 

約束されたはずの未来が、その両手からこぼれ落ちる時、後悔しないためには、今も今の為に使わないといけない。