Focus notes

幸せに生きるためには、戦略的コミュニケーション技術が必要なのです。

価値観の違いよりもその許容度

私が働いている企業は、いわゆるベンチャー企業で、管理系の社員を除けば、平均年齢30代に満たない若い会社である。

親会社があり、そっちは平均年齢40代後半かなーというような、昭和感漂う会社だ。

世代間GAPに揺れる社内

私も元々、昭和を絵に描いたようなメーカーに勤めていたので、親会社の体質は懐かしい限りであり、彼らの干渉も「まあ、そうだよね~」と感じるくらいだ。

しかしながら、今時の若者達はとてもしっかりしていて、親会社からの要求事項についても、リスクの見積りが間違っていたり、前提条件の設定に矛盾があったりすると、数値的な根拠や、バウチャーを提示して反論する。

これが親会社のお偉方には、すこぶる不評で、「素直じゃない」みたいな言い方で突っぱねられてしまう。

なので、社内のモチベーションがどんどん低下していて、転職活動を随時していて、良いところが決まった人から辞めていくみたいな状態になっている。

とあるチームは、現在チーム単位での引き抜きにあっていて、彼らが抜けてしまうと、倍の人数を充てても取り返せないほどの戦略ダウンにつながる。

なぜ、こうなったか

全ては許容度の差異にある。今の若者達は、多種多様な価値観を持った人達が集まる環境にかなり慣れている。

女遊びが好きな奴らもいれば、アニメオタクもいて、スポーツに全力、筋トレマニア…etc

何を大事にするか?ということについて、特に干渉もしないし、ハマっていること自体に応援をしあうのが当たり前なのだ。

また、留学生や海外旅行にも慣れているので、全く違う価値観が当たり前だ。

「そっか、○○さん宗教上の理由で牛肉食べないんだったよね?じゃあ、ラムならいける?」みたいな会話は普通だ。

だから、親会社からの指示に対しても、正面から受け止めて、遠慮なく反論するし、逆に納得いく話ならば、すんなり受け入れるのである。

逆に、親会社の方はそうは行かない。

若者達の正論に対して、「正論をいうな」「教科書的にはそうかも知れないが」「例外だってありうる」みたいな、とにかく受け入れない。というのが発生してしまうのである。

おじさんたちは、すっこもう

正直、日本の国力が衰退してきている理由は、ここにあると感じる。

儒教的な文化。老害。慢心。

そうだね。慢心だね。

おじさんたちは、何故だか、慢心している。

自分は何でも正しい判断が出来ると思っているのだ。

うまいおじさんは、先を読んで、リスク低減みたいなところをしてあげてる。

それでいいんだよね。

何故だか、全知全能の神みたいなおじさんがいて、「どうせおまえ等は会計の事も考えずにシステムを構築したんだろっ!」とか言っちゃう。

いや、経理部長若いけど、公認会計士ですけど?みたいな。

まともかどうかの見極め方

ダメなおじさん達のなかにも、一握りくらいはまともな人がいる。

どうやって見極めるかというと、「フィードバックを喜ぶかどうか?」だ。

賢い人間は、ジョハリの窓くらいのことはわかっている。自分では気づいていないが、他人が気付いていることは、ある。とわかっている。

でも、これも許容度の話になる。

結局は器の大きさという話になるね。

小物おじさん達は、いついなくなるだろう。早く若者達が主力になる世の中になってほしいものだ。